秘宝館SS 伯牙@伏見藩国さん

ねらいをつけて!

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森の中を稲妻のように走る小さな生き物
それを捕まえて仲良くしたいと追いかける一組のカップル
追いつめられた小さな生き物は電撃を発して大逃走

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彼女は生き物が発した電撃をみて興奮気味にキミに話しかけてきた。
「見た、いまの?」
「うん。見た見た」
「やっぱり、爆発原因ってアレかな?」
「電子ライター動物?」
「みたいな。とりあえず、追ってみよう。ちょっと興味出てきたっ」

キミは電子ライター生物って面白い事を言うなぁと思って彼女の方をみると
「あれって、やっぱりあの番組の黄色いやつなのかな?」
「でも、黄色くなかったし新種?」
「ねぇ、どう思う??」

とキミに尋ねてきた。キミは
「まぁ、言ってもアニメはアニメだしねぇ。実際に捕まえてみればハッキリするじゃん。見つければ、ノーベル賞?」
「とりあえず、追いかけよう見失っちゃうよ」

と言いながら彼女の手を握って再び電子ライター生物を追いかけ始めた。相手も考えたもので木の上でキミ達を確認したあと枝伝いにどんどん先に進んでいった。
キミ達は少しのタイムロスをしている間に電子ライター生物との差は広がるばかりだった。一緒に追いかけている彼女はキミの方をみて
「こんな事になるんだったら、ボールもってくればよかった」
「ほんとうだね。でも探してみるとどっかに転がっているかも…。」
「信ずるものは必ず応えられるっと。」

キミは彼女の姿と女神のイメージを重ねて願うと、視線の先に今誰か置いたかのようにバスケットボールが転がっていた。キミは微かに笑いながらボールを拾って彼女にパスをした。
「お?子どもの忘れ物かな?これいいんじゃない?」
「あれ、いつのまに」
「ツイてるね」
「そ、そだね」

彼女は首を捻って、不思議そうに思ったがボールの質量を感じて真剣な顔になってゴールを狙うように電子ライター生物に狙いを定めてシュートを放った。
キミはボールが綺麗な放物線を描いているのをみて心の中で『当たれ!』と祈った。その祈りが通じたのだろうか、ボールはそのまま吸い込まれるように電子ライター生物に当たった。
その衝撃かどうかわからないが電子ライター生物が大爆発を起こした。爆発が起こったのではなく雷が迸ったのだ。その雷が森の木々に飛び火して辺りが燃え始めた。そして、ボールが当たった電子ライター生物は木の上からぽとりと落ちた。

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迸る雷が森を焼き、火の海に変えてしまった。
その雷の爆発の中に巻き込まれた彼女
咄嗟に彼女に向うキミ
炎の海取り残された電子ライター生物の運命は

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爆発に巻き込まれたキミの体には傷一つなかったが服はそういうわけには行かなかったようだ。彼女の服も同様にボロボロになっていた。キミがボロボロになった上着を掛けてあげようとして彼女を見るとすでに顔は真っ赤で胸とパンツを必死に隠していた。
「まあ、ないよりはましってね…」
「あ、ありがとう」

彼女の方をできるだけ見ないようにしながら上着を手渡した。そうしている間にも火が燃え移り始めていた。このままその様子に気がついたキミが
「電子ライター動物はちょっと諦めようか」
というと彼女は真剣な顔をして
「いや」
「私のせいだから、助ける」
さっきの爆発で汚れた顔を気にせず火の海の中に飛び込んでいった。遅れてキミも後に続いて走り出した。
「その代わり、体は低く。なるべく煙を吸わないようにね。後は、自分を信じて。絶対助けよう!」

彼女は大きく息を吸い込みキミに言われた通りに低い姿勢で一気に電子ライター動物の所まで駆け寄り動物を拾った。彼女がどっちにむかえばいいのかと一瞬キミを探したがそれより先に彼女の手をとって神社の方に向って走り出した。

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火の手を逃れ神社に向ったキミ達
神社の前で居座っている肌の赤い謎の男がキミ達に気がついた
彼女の手か飛び出す助けた電子ライター動物
キミ達の運命はいかに

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火の手を逃れてやってきたキミ達の目の前に神社の前で頭を抱えている太った肌の赤い筋肉質の男が石段に座っていた。キミ達がどうしようか迷っている間に謎の男がキミ達の気配を感じて顔を上げた。
「こ、こんにちは?」
「わっ」

彼女の手から電子ライター動物が飛び出していった。
「あっ」
「あの子、結構元気だったね。」
「あの人に服借りない?」
「そうだね」
キミが謎の男に話しかけた。
「すみません。ちょっと、服を貸していただけませんか?」
だが、謎の男は電子ライター動物になつかれて君の話をちゃんとは聞いていなかった。
「おーおー、よくかえってこれたな…」

キミは今までの出来事を整理していくとある人物にたどりつき、自分の予想を伝えてみた。
「あの。その子の飼い主さんですか?」
「と言うか。ら、雷神さん?」
「おお。よくわかった」
「最近はわしが見えんやつがおおくてな」
「そうなんですか?」
「ああ、寂しいものだのう」

キミの隣にいた彼女は目を丸くして呆気に取られていた。そうすると電子ライター動物から何か聞いたのだろうか謎の男が
「よう、見つけてくれた。礼を言う」
「使いがおらんと、苦労しての」
「すみません。何か着る物とかあると嬉しいんですけど、ないですかね?」
「いや、みつけたのはこっちの女の子で。お礼はかすみに。」
と軽い気持ちで彼女の肩を叩いたら彼女のブラが落ちた…。キミが一瞬固まったあと、そっぽを向いたのだが彼女は胸を隠して
「みるな!」
と大声で叫んで

ぱしーーーーーーーーーん!!

と神社の境内に乾いた音が響いた。

数日間、彼女はキミと口をきいてくれなかった。

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